不当解雇 その16 【無理筋】

裁判所に持ち込まれる事件(刑事・民事双方)には、それぞれ「筋」があって、判決が出される前に、大方、すでに結論(勝敗)は決まっている。
「無理筋」と言う言葉がある。
元々の語源は、将棋や碁の指し手からきている。大辞泉によると、「将棋や碁で、理屈に合わない無理な手順・指し手。」とのことだ。


今回のボクの事案、会社側にとっては、明らかに無理筋。
それにもかかわらず、会社側は、実行した。
なぜか?
そもそも、この会社、「でっち上げ」「濡れ衣着せ」「口裏合わせ」といった裏工作に非常に長けており、かつ、そのために相当の時間と費用をかけることを厭わない。
おそらく、過去に1度、このようなやり方で成功し、味をしめ、それ以降続けているのだろう。
実際、ある取締役、部長などは、1日に何度も、このような裏工作の為に、会議室に閉じこもり、彼らの仕事って、いったい何?って思わざるを得ないほど(だから、昨年度も赤字だったワケか)。



つまり、会社の日常的なやり方は、こういうことだ。
1 まず、結論(解雇、降格、減給など)がある。
 ↓
2 その結論は通常、無理筋なものなので、そこで(外形上)筋のとおった流れにするためのシナリオ作りをする。
 ↓
3 その作り上げたシナリオに沿うような「でっち上げ」「濡れ衣着せ」「口裏合わせ」を行う。
 ↓
4 実行


といった、流れだ。


会社は、日常的にこのようなことを行っており、完全に正義感・モラル・社会常識等の感覚が麻痺してしまっているのが実情だ。
これは、非常に恐ろしいこと。


感覚が麻痺しているとはいえ、会社側も、無理筋かもしれない、裁判になったら負けるかもしれない、との認識はあったようだ。
代表取締役は、ボクの会社の仲間に対して、
「ネコポンがおとなしく解雇を受け入れないなら、業界他社にネコポンの評価を話すしかないよ。ネガティブ・キャンペーンだよ」
と、ボクに関する悪評を社外に広めるとの、脅迫まがいの話しをしている。
しかも、その仲間は、勤務時間中、代表取締役直々に会議室まで呼び出されて、このような話しをされたそうだ。


「無理筋」「でっち上げ」「濡れ衣着せ」「口裏合わせ」、そして、「脅迫」。
もちろん、様々な「パワーハラスメント」も。
別の言葉を使うなら、会社が行っていることって、明らかに損害賠償の対象となる『不法行為』だよ。


さて、話しは変わるが、先日、友人の友人の相談を受けた。
通勤電車内で、男から暴力を受け、怪我をさせられたというもの。
もちろん、事件後、警察に届出て、男は傷害罪で検察庁書類送検されたらしい。
ところが、友人の友人がその男に、謝罪・治療費等の請求をしたところ、男は、「知らない。払わない。」と言っているとのこと。
どうしたら良いか?という相談。
不当解雇と関係ないので、この日記内で書くべきか、どうしようか迷っているが、機会があれば、この件についても少し書こうかと思う。




最近は、1ヶ月10冊以上のペースで本を読んでいる。
直近では、「リーマン・ショック・コンフィデンシャル」購入した。まだ最初の数十ページほどしか読んでいないが、これはおもしろい!
読み終わったら、原著「Too Big to Fail」を買おうと思う。

不当解雇 その15 【近況 と アクセス数】

ちょっと間が空いておりますが、ボクは、元気です。


さて、不当解雇の件ですが、訴えを拡張して、通常訴訟へ移行させます。
解雇無効を争う点は、変更ありませんが、退職強要や配置転換を含むハラスメント等の不法行為に基づく損害賠償の部分を拡張しました。
通常訴訟へ移行させた理由は、単に訴えを拡張するだけではなく、他に大きな理由があるのですが、会社もこの日記を見ているようなので、訴訟戦術上、手の内は隠させていただこうと思います(スミマセン)。
また、動きがあったら、その点も含めて、詳しく日記に書いていきます。


ところで…
不定期更新で、細々書いていこうかと思っていたこの日記ですが、アクセス数を見て、驚きました!
5月26日にはじめた日記なので、およそ50日間でのアクセス数なのですが、現時点で
86,000
を超えてるんですけど…


そういえば、『仕事は5年で辞めなさい』の著者でもある、タリーズ・コーヒーの松田 公太さん。
先日の選挙で当選したようですが…、任期は6年なんですけど…。
…心配です。

Take a breakなう その2 【正義・法の本質…女神テミスの像】


さて、この画像。
知っている人は、知っているだろう。


ギリシャ神話に出てくる「法の女神テミス」の像だ。最高裁判所、大ホールにもある像だ。


いつだったか、映画『HERO』がTVで再放送されているのを観た。
(ボクは、キムタクのファンでもないし、映画『HERO』のファンでもないのだが…。)
この映画でも、正義と公正をつかさどる女神「テミスの像」は、何度も映し出されていた(厳密に言うと、映画で映し出されていたのは、この画像の像ではないが)。

テミスの像。
左手に持つ、天秤が目を引く。
彼女が手に持つ天秤は正邪を測る「正義」の象徴だ。


しかし…


しかしながら、正邪を測るのみでは、正義は実現できない。悲しいことではあるが…。
だからこそ、女神テミスは、もう片方の手に、『剣』を持っているのだ。
かかる『剣』は、力を象徴する。
「剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力」に過ぎず、法はそれを執行する力と両輪の関係にあることを表している。


そのような意味を表象しているテミスの像。
ボクは、このテミスの像が、好きだ。


今回のボクに対する会社からの不当解雇(およびそれに付随するハラスメント等の不法行為)。
テミスの像の天秤にかけるまでもなく、会社側の行為が不法・不当であることは、明白だ。
ボクは、テミスの像の『剣』、すなわち「力」を行使すべく、今般、司法の作用である労働審判・訴訟を提起した次第だ。


裁判を受ける権利は、日本国憲法上、万人に保障されている。
これほど、心強い事は、無い。



不当解雇 その14 【腐りきった人間、そして、腐りきった会社】

■ 「経歴詐称」「解雇」のレッテル
経歴を詐称する意図も、詐称した事実もないにも関わらず、ボクは、『経歴詐称』を根拠に会社を解雇された。
解雇予告もない、即日解雇だ。
口頭で解雇理由証明書の発行を依頼したが、会社はこれを拒否する。
さらに会社(強いて言えば、○○室長)は、言う。
「今、あなたに、解雇を言い渡したので、このままお帰りいただく。以後、出社不要。」
と。


ボクが、荷物をまとめて、オフィスを出た、その後…。
会社は、取締役を含む全社員宛に、このようなメールを送信する。


『平成22年3月○○日付 ネコポン 解雇
 理由:経歴詐称


そう。
ボクは、今後、一生、『経歴詐称による解雇』のレッテルを貼られてしまったのだ。
繰り返すが、そのメールが全社員に一斉送信されたのは、ボクが荷物をまとめて、オフィスを追い出されてから。
ボクは、一切、反論も、弁解も、弁明もできない。
ボクを何もできない状況に追いやってから、会社は、ボクを、『「経歴詐称」をして解雇した人物』であるとのレッテルを貼った。


こう仮定しよう。
ボクを解雇した会社は、完全なるブラック企業で、ボクがその労力を提供するに値しない、と。
そして、そのようなブラック企業には、早々に見切りをつけて、新しい活躍の場を見つけようと、つまり、転職をしようと。
転職という道を選ぶほうが、今の会社に残るより、賢明だ、と。
しかし、転職先企業は、ボクに訊くハズだ。
「ネコポンさんの前職の退職理由を教えてください。」
ボクは、「経歴詐称を理由として解雇されてしました。」
と答えるしかない。
退職(解雇)理由を訊かれ、こう答えなかったら、それこそ経歴(退職理由=解雇理由)詐称になってしまう。
そして、一流企業であればあるほど、しっかりした企業であればあるほど、これを検証をする。
「検証」とは、いわゆる「レファレンス」だ。
前職企業に対する、聞き取り調査だ。


先ほど書いたとおり、この会社は、取締役を含む全社員宛に、
『平成22年3月○○日付 ネコポン 解雇
 理由:経歴詐称』
との内容のメールを一斉送信している。
そして、ボクは、現状、これを否定することも、弁明・弁解することも一切できない状況だ。

腐っている…。


ボクは、不当に解雇された即日、会社宛に内容証明郵便を送る。
『解雇理由』を具体的に説明するように要求する内容だ。
しかしながら、会社は、これを完全に無視した。
つまり、会社は、ボクの具体的な解雇理由を開示せず、ただ、ネコポンは、経歴詐称によって解雇したと、全役職員宛てにメールを通知して、何事もなかったかのように日々過ごしている。
そんな商社の子会社だ。


ボクは、労働審判を申し立てた。
・解雇無効の確認
・未払い賃金の支払い
・(退職に追いやることを目的とする)配置転換による不法行為を理由とする損害賠償請求
を求める内容だ。


これに対する会社側の答弁は、不当解雇 その5 【会社側の答弁書】に書いたとおり。
一応、以下、引用する。

 労働審判の申し立てに対する、会社側からの答弁書が提出された。
 『開いた口が塞がらない』とは、まさにこの事を言うんだろう。

 会社側は、ある調査会社に依頼して作成したボクに関する調査報告書(いわゆる経歴調査ってやつ?)を証拠として提出した。

 調査会社の作成した調査報告書には、 
  (1)ネコポンは前職で、○○の職位になかった。経歴の詐称である。
  (2)ネコポンは、転職理由につき、「会社からオファーがあり転職」と述べていたが、その会社に確認したところ、「ネコポンから入社希望を伝えられ、それを受け入れたもの」との話しを得た。したがって、「会社からのオファー」で転職したというネコポンの説明は、虚偽である。
  (3)ネコポンは、△年から△年まで塾の講師のアルバイトをしていたが、職務経歴書に記載がない。経歴詐称である。

 って内容のことが書いてある。

 それをもって会社側は、(1)〜(3)より、ネコポンは、入社時、経歴をいつわったり、虚偽申告をしたから、経歴詐称に該当し、解雇は当然である、って裁判所で答弁したんだよね。

 はっ?

 って感じ。

 (1)については、実際に○○の職位にあったし、前職のネコポンの名刺に、○○って職位が印刷されているんですけど…。

 (2)については、反論するまでもないでしょ? 会社側にもう少し日本語を勉強してもらいたいと思うよ。それに、そもそも、入社の動機は、『職歴』じゃないでしょ?

 (3)については、職務経歴書にアルバイトって記載しないんじゃない? アルバイトを記載していないから経歴を詐称で問答無用の即日解雇ってナニ?

証拠として前職の名刺を提出して、これらの主張をしたよ。


以上、以前の日記を引用。


そして、ここで書いておかなければならないことがある。
労働審判の相手方は、会社であり、その代表は、「代表取締役」である。
にもかかわらず、労働審判の期日には、退職時の所属部長でもない、「当初の所属部長」(若干違和感のある呼称だが、ボクが応募し採用された部の部長のこと。ボクより年齢は1歳上。部の業務に関しては、全く経験のない素人。北陸のボクの知らない大学出身。大卒後、破綻会社、無職、無名会社等を経てきた、いわゆる苦労人)と、○○室長の2名が会社側から出頭した。

そして、労働審判という、国家の司法権の及ぶ『場』において、「当初の部長」は、こともあろうか、虚偽の申述を飄々と行ったのである。
「当初の部長」よ…
あなた、人間として、完全に腐りきっているよ。
あなたが、普段、いや、あなたの数十年の人生において、どれだけ、悪事(刑法犯を含む)をはたらき、他人を誹謗中傷(不法行為に相当する行為を含む)し、自分の気に入らない人間を退職に追いやって来たのかは、ボクは十分理解しているよ。
しかし…、あなたが申述した『場』は、裁判所だよ。
あなたは、労働審判の期日において、民事訴訟法に定める証人尋問のような宣誓(書の朗読、及び、署名)を行っていなかったが、法と正義を司る場である裁判所における、あなたの虚偽の申述等の言動は、裁判所を侮辱・冒涜するものであり、ボクは、強い憤りを覚えずにはいられない。
あなたが、今後の期日においても、虚偽の申述を繰り返すようであれば、公正・迅速な、裁判所における審判を妨げる結果となることから、あなたの出廷は、今後、差し控えていただきたい。
でも、安心して欲しい。
通常裁判に移行してから、あなたを証人として尋問させていただく。
民事訴訟法に定める証人尋問のような宣誓(書の朗読、及び、署名)を経た上で、こちらの質問に答えてもらうことにする。


「当初の部長」、あなたは、本当に腐りきっている…
そして、この「当初の部長」を管理・監督する立場である、会社の代表取締役その他の取締役ら、あなたたちも腐りきっているよ…。


  つづく…

不当解雇 その13 【解雇通知書の作成】

○○室長は、机拭き、コーヒーのカス捨て等をやらされているボクに言う。
「異動先の部はどう?することないだろ? あなたにそんな仕事をしてもらっても、会社にとって(支払う給与が)無駄だよな。」
愚問。
それ以前に、退職へ追いやる配置転換に、室長も関わってたんでしょ? というか、首謀者じゃないの?
「会社が決めたことですから。」
ボクはそう、答えるに留めた。
支払う給与が無駄になるから、とっとと辞めろと言いたかったのは、分かってた。
分かってたから、そう答えた。
ボクの答えを聞いて、室長は動き始めたのだろう。
ボクを解雇するための動きを。


このように、当初の部長(若干違和感のある呼称だが、ボクが応募し採用された部の部長のこと。)と○○室長の、ある目的(すなわちボクを不当解雇するという目的)に向けた影の行動は、その後も続いた。


■ 平成22年3月某日【解雇通知の作成(ネット上の無料テンプレート)】
ボクの部署が変えられて、数ヵ月後のことである。
当初の部長が、
「解雇通知書」
をプリントアウトしていることを、知らされる。
知識・能力のない当初の部長らしく、ネット上の『無料テンプレート』をそのまま利用しただけの、幼稚な解雇通知書だ。
言っておくが、当初の部長は、人事部長ではない。
人事でない、ヤツが、なぜ、解雇通知書を?
そして、『誰』に対する解雇通知書だ?
この時は、ボクは、退職の為の閑職へ追いやられていたため、当初の部長とは、違う部署だ。
しかし、当初の部長は、ボクに私怨を抱いていた。ボクの経歴・知識・能力・周囲からの信頼を、当初の部長は、妬んでいた。
そして、自らの「部長」という肩書きを奪われることに極めて強い危機感を抱いていた。
さらに、ボクはその部長の給与は知らないのだが、その部長がボクの給与に対して、嫉妬感を持っている旨の発言を聞いたことがある。
はっきり言おう。
繰り返すが、当初の部長は、ボクに私怨を抱いていた。


人事でもない一人の従業員、しかも、ボクの上司でもない人間が、ボクに対する『解雇通知書』を作成するか? 
普通、しない。
職務分掌・権限上、『解雇通知書』を作成できるか?
普通、できない。
社内規程の職務分掌においても、当初の部長には、従業員を解雇する権限など、一切与えられていない。


つまり、当初の部長がプリントアウトした「解雇通知書」が、ボク宛であることは、通常あり得ない


通常あり得ないのだから、ボクは特に杞憂する必要すらない…。 通常であれば。
しかし、この会社は、大手商社の子会社でありながら、これまで日記に書いてきたように、明らかに普通ではない。
また、個人的見解であるが、その当初の部長という人間の異常性について言及すると、ボクの人生において、経験したことのないものであり、極めて陰湿かつ常軌を逸した部分を持っており、近づくと寒気・背筋がゾクゾクする程である。人間が有している本能が、近づくことに対して警告を与え、危険を知らせている。当初の部長が、そのような、歪んだ人格を有する人物であるということは、特筆に値する。
これらのことを、総合的に勘案すれば…。


概ね、想像がつくであろう。
当初の部長が、ネット上の『無料テンプレート』を利用して作成した「解雇通知書」が誰宛であるのか。




その人事部でもない当初の部長が「解雇通知書」プリントアウトした数日後、朝、9時頃、ボクは会議室へ呼ばれる。
その時の事は、不当解雇 その1 【不当解雇通知(即日解雇)】に書いたとおり。


以下、その日記を引用
(会話部分は、ICレコーダーからの書き起こしを利用)

■平成22年3月某日

朝、いつもの通り出社したところ、

「ネコポンさん、ちょっといい?」

と、当時の所属部長に、何も言われないまま、会議室へ連れて行かれる。

会議室に入ると、そこには、すでに○○室長(特定を避けるため部署名を○○としてます。以下「室長」)と、副社長が、着席し、スタンバっていた。

室長   「あなたを解雇すると、いうことで、会社として決定しました。」

ネコポン 「…???」

(はっ?何、これ? 解雇?)

ネコポン 「それは、取締役会で(決定した)、ということですか?」

室長   「ま、会社ですね。まあ、取締役…、まあ、取締役にもちろん話ししてますよ。」

ネコポン 「では、取締役会議事録に、解雇の議事が残っているということですか?」

室長   「議事録には、ないですけどね。」




しばし、沈黙が流れる…




室長   「ま、ただね、あなたも、これからの人生まだまだあると思うんでね。 ま、会社としてもあなたが、ま、今この場で判断してくれるのであれば、自己都合ということも、考えましょうと、いうことですわ。」




このパターンか…

解雇をちらつかせて、自己都合退職へ追いやる、ってやつだ。

しかも、『この場で判断』と、十分な検討の余地を与えずに、判断を迫っていることから、これは、退職の強要に該当するかな。




ネコポン 「ちょっと、確認させていただきたいんですが、解雇というお話しなんですが、なぜ解雇なんですか?理由を教えてもらえますか?」

室長   「会社として、あなたの経歴・職歴を調査させていただきました。その結果、入社に際し、履歴を偽り、ま、虚偽の申告をしたと、いうことに該当されてですね。」




なになに?

ボクは、履歴書に嘘を書いていないし、虚偽の申告もしてないぞ!

そもそも、会社は、勝手にボクの過去を調査したって!?

個人情報の不正利用じゃないの?






ネコポン 「経歴を偽ったというお話しなんですが、どこの部分が事実と違うのか、具体的に教えていただけますか?」

室長   「ちょっと、これ以上、答えません。」

ネコポン 「いや。えっとー…、もちろん、私の方に、訊く権利があると思います。 というのは、なぜかというと、会社は「解雇」を言い渡すという、重要な処分を行おうとしているわけですから、当然ではないでしょうか?」

副社長  「われわれは、調査会社の結果に基づき、確信を得ておりますので。」

ネコポン 「具体的な解雇理由を説明しない、かつ、弁明の機会はない、と。ただ、会社としての結論として、解雇通知ですか。 残念ながら、申し訳ないですけれども、それは、受け入れることは、私としては当然のごとくできません。これは、はっきりと申し上げさせていただきます。(受け入れることできない)理由としては、納得できない、(解雇の具体的)理由がわからないからです。」




会社からの不意打ち即日不当解雇通知だったが、我ながら、はっきりと答えたかなと。




室長   「ま、通知っつうのはね、ま、一方的に、ま、そのー、ま、会社として、一方的に通知させていただいてますんで、受け入れるかどうかというのは、弁明なし。」

ネコポン 「これ、書面で、通知書ってのは出るんですか?」

副社長  「うん、それで、あのー、解雇としてのかたちになるよりは、その前に、自主的な判断でお辞めいただく、ということだとすればですね、それは、あー、そのご意思は尊重しようと。そのご判断をこの場で、ネコポンさんにご判断をいただこうと思っています。したがって、まあ我々からすると、ま、これ、どういう…、どちらにせよ、私どもからすると、最終的には、この場でその(自ら辞める)ご意思がなければ、あのー、解雇というご通知を差し上げるしかないので、あのー、そこの部分において、話し合いの余地というのは、えー、残念ながらないと思ってるわけですけど、その、もう1つ手前のところで、それであればということで、えー、えー、退職の道を選ばれるのであれば、その部分においてはあーお話ができると、そういうふうには…」




いやいやいや、さっきも、退職の意思もないし、そもそも、解雇云々言われるようなこともないって、明言したのに。それを、『この場で』自主退職しろって…。やり過ぎだろ?これ。退職の強要だよ。




室長   「(退職届を自主的に)出さないと、ま、解雇通知という一方的なね、変な話ですけども、させていただくしかないです。」

副社長  「この場で、お決めいただけるんであれば、という、この場であの、ご判断いただければと思いますけれども、ま、今冒頭申し上げたようなこと(解雇通知の交付)するしかないので、ちょっとこの場で考えていただいて、答えを出していただいてという。」




おいおい、また、『この場』で自主退職しろと、考える余地を与えず、退職の強要かよ…。




ネコポン 「繰り返しになるんですが…、解雇理由の経歴詐称に関しては…、思い当たる節はないですし、意図的に虚偽の申告、偽りをした覚えというのは、ないので、それを理由に退職という意思はありません。」

副社長  「退職というのは、理由いかんではないので、経歴詐称ではなくても、自主的にお辞めいただくことは…」

ネコポン 「(あまりの、しつこさと理不尽さに、ややキレ気味で)現時点で、理由を問わず自ら退職するという意思は、はっきり申し上げますと、ございません!」

室長   「じゃあ、その、解雇通知書、収めていただくということで?」

ネコポン 「そうですね、あの、通知書というより、「書面」としては、いただきます。ただし、解雇に関しては、この解雇通知書による解雇に関しては、受け入れられません。通知という一方的なものであるとしても、私の異議を留めさせていただくと、解雇に関しては受け入れられません。で、(解雇通知書に記載されている)退職手続きに関しても、そのようなことから、(退職)手続きに関しては、応じられないのかなと思います。それから、(解雇通知書に記載されている)解雇予告手当てに関しても、これは受け取ることは出来ませんので、振り込んでいただかなくて結構です。仮に振り込んでいただく場合は、お返しいたします。」

室長   「それと、当然ね、今、私らが通知した以上はですね、このままお帰りいただいてですね、ま、当然会社に来ることも不要なので、以後。」




不当な解雇通知をという書面をボクに渡したので、このまま、帰れ!明日以降、会社に来るな!って。




ネコポン 「解雇通知書を発布、会社として正式に出されるということで、法律上、通知から退職(日)までの間に、従業者としては『解雇理由証明書』を請求できることになっているんですが、具体的な(解雇)理由を記載したものなんですが、こちらの方いただきたいんですけれども。今日付で(退職)ってことになると、今日中に、発行してもらわないとならないかたちになるので。」

室長   「ちょっと私、ちょっとそういう法律的なことわかんないんで…。その、入社に際し履歴云々というんじゃ、だめなの?」



そういうことなんです。ボクは、「法律的なことわかんない」人たち=会社によって、不当解雇通知されてしまったのです。

翌日、会社宛に、解雇理由証明書の交付を求める内容証明郵便を送ったんだけど、会社側は、これを完全に無視!

ボクとしては、解雇は無効なので、未だに会社に籍があるという認識(主張)で、争っていく予定です。

会社とのやりとりに関しては、一部ICレコーダーで録音していたので、審判や訴訟で活用していきます。

上記やりとりも、ICレコーダーの録音を書き起こしたものを、利用しています。

  つづく。

不当解雇 その12 【配置転換後 つづき】

当初所属して部の部長からの、退職強要、各種の陰湿かつ執拗なハラスメントが、継続して行われていた点については、すでに言及した。
以下、引用
  「平穏な」と書いたが、当時の所属部長からは、
  ・挨拶の無視
  ・会話なし
  ・すべてのメールのCCからボクを排除
  ・業務に必要な資料の配布その他、業務上の情報をすべて遮断
  ・その他、ボクの悪口を他部署や経営陣に吹聴して回る
  といった、ネグレクト的なハラスメントや名誉毀損的ハラスメントは、継続して受けていたが。
引用ここまで



その後、代表取締役から、でっち上げに基づく退職強要や、人格否定・人格非難などの不法行為を受けたことも、不当解雇 その9 【強要?脅迫?】 に書いた。


ここで、念のため付言するが、ボクは、この会社で
1.業務上のミスその他失敗をしたこともないし、それによって会社や他人に甚大な迷惑や損害を与えたことも無い。
2.無断欠勤その他の非違行為も一切無い。
3.そして、業務遂行上、上司あるいは部下を含む関係者から、仕事の進め方、結果、その他について、注意を受けたことも、改善を求められたことも、一切無い。
4.さらに、社内において、反抗的な言動や、組織としての秩序を乱す言動といった態度もとっていない。むしろ、他部署の人も含めて、広く良好なコミュニケーションを築いていたと言える。


仮に、上記「1」や「2」において、単にボクが認識していないだけだったとしたら、「3」のように、第三者からその指摘や注意、改善を促すよう求められるはずであるが、そのようなことも一切無かった。
そして、「4」に関しては、そのようにボクが社内での信頼や良好な関係を築くことを、当初の所属部長は、むしろ、妬ましくそして疎ましかったのだと推知する。
いただいたコメントの中には、今回の不当解雇の件で、ボクに何らかの原因があるとの指摘もあるが、それはある意味正しいし、ある意味正しくない。
つまり、「正しい」部分としては、ボクが不当解雇のターゲットになったのは、紛れも無い事実なのだから、そのターゲットを選ぶという意思決定の過程において、何らかの理由があって、ボクが選ばれたという点だ。そしてこれまで日記に書いてきたような当初の部長や代表取締役らからの不当な退職強要に、ボクは、応じなかった。これ(つまり退職強要を応諾しなかったこと)が、不当解雇に至る原因だ。その意味で、ボクに原因があるとの指摘は、正しい。
次に、「正しくない」部分としては、ボクには、法令上解雇を正当化する解雇理由も、また、会社内で業務上の失敗や損害を与えたという事実もないという点だ。この事は、上記1乃至4を参考にしていただければと思う(細かく書けば、もっとあるが、独断で省略する)。そしてなにより、会社が行った退職強要や、不当解雇は、社会通念上も、そして法令上も許されるものではない。


■ 配置転換後 (机拭き、コーヒーカス捨て、その他)
前回からのつづき。
その後、ボクは、単純な事務作業を強要された。
『忍辱』という言葉は、前の日記で使った。
さて、このボクを退職に追いやるためやらされているこれらの単純作業。
考えてみると、それぞれの作業やプロセスにおいて、無駄な点、非効率的な点、改善点など、多く目に付くものだ。


やってみるか。


ボクは、自発的に、事務の効率化とコスト削減を実現しうる改善案をまとめて、配置転換先の部長に提出した。
そしたら、その部長、
「余計な仕事をつくるな!」
と。
毎年赤字のこの会社で、年間数十万円、百万円ちかいコスト削減が実現できる。
それでも、この人にとっては、「余計な仕事」だそうだ。


でも、どうなの?
不当解雇で、労働審判を申し立てられて、場合によっては、本裁判。
どれだけの時間と、弁護士費用、賠償金がかかる?
従業員を「不当解雇」する方が、はるかに「余計な仕事」なんじゃない?


まあ、こんな感じで、配置転換先で、退職へ追いやるための単純事務作業のみやらされる中…
当初の部長と、○○室長は、着々とある作業を進めていた。
   つづく…

不当解雇 その11 【配置転換 『忍辱』】

さて、不当解雇 その9 【強要?脅迫?】の2営業日後のことである。
午前9時頃、突然、当時の所属部長から、会議室に呼ばれる。
部長   「今日から、君、○○部へ異動だから。」
ネコポン 「…」
異動だから? 
部長   「昼までに席、移って。」
本当に、この会社、めちゃくちゃ。無法地帯。さすがに、この頃は、この会社なら何でもアリだな、とは思っていたが、それにしても、ここまでやるのか?(今なら、当然やる、と答えるが、当時はこう思った。) 事前告知なし、当日異動。
部長   「そういうわけなんで。」
ボクも子供ではない。ここで、話を聞くつもりのないヤツを相手に議論をしても、無駄なことは分かっている。自分を抑えることも必要。
ボクは、黙って、昼までに自分の席を移動した。


昼頃、社内全員宛に、「ネコポン ○○部へ異動」とのメールが一斉送信される。


席の移動が終わり、その日の午後、異動先部長と、副部長(?)に会議室へ呼ばれる。
部長、副部長を前にして、
ネコポン 「今日から、よろしくお願いします!」
心の傷、動揺を隠し、新しい部署での挨拶。
ボクも社会人。頭に来ることがあっても、おかしいと思うことがあっても、頭を下げて従わなければならない場合があることも、理解している。まずは、挨拶から!
部長たち 「…」(無言、視線すら合わせない)
えっ!? よろしくお願いしますって、新しい部署での第一声だよ? 無視って…。 
副部長  「うちの部署、いろんな業務があるけど、みんなそれぞれ担当もっているのよ。」
仏頂面、というより、敵意? 悪意? を感じるんだけど。 これって、ボクがマイナス思考で、そう感じているだけ??
副部長  「とりあえず、ネコポンさんにやってもらう業務としては、郵便の受信発信。」
ノートにメモをとるボク。
副部長  「給茶機の掃除、コーヒーのカス捨て。」
…。メモを取っていた手が止まる…。
掃除? コーヒーのカス捨て? ボクが?
さらに続ける副部長
副部長  「電話ね、受付。来客対応。」
…。ここから、ノートのメモは、完全に止まっている。
後は、会議室の机拭きとか、植木への水やりとか、話してたと思う。
ただ、ボクの脳は、停止していた。
話しをメモに取る手も、停止していた…。


これが、2営業日前に代表取締役がボクに言った、「責任のない仕事」「裁量権のない仕事」(こちらの日記参照)だと理解するまで、多くの時間が必要だった。


新しい席に戻ったボクが最初に命令された仕事は、『切手剥がし』だった。
返信用封筒に貼付されている未使用の切手を、剥がすという、単純作業。もちろん、こんなこと、学生時代のアルバイトでもやったことはない。
後輩らが、ボクの席の隣を通る。そして、異変に気付く。ネコポンが、切手剥がしをやっている。何で?
屈辱感…
いや、決して、切手剥がしをしている人を卑下するわけでも、軽蔑するわけでもない。
ただ、これまで自分が大学で学んできたこと。卒業後働いてきた会社での業務、責任者としての仕事…、それらからは、まったく程遠い作業だ。
それが、今日から突然、ボクの仕事となったのだ。



ボクは馬鹿ではない(と思っている。思いたい)。そして、一社会人だ。そう自分に何度も言い聞かせた。どんなに理不尽なことだとしても、我慢しなければならない場合もある。
そして、耐えた。
『忍辱』(「にんにく」と読むよ)という言葉がある。この言葉を何度も心に刻み、耐えた。そして、思考を切り替えた。いや、切り替えようとした。脳と身体が切り離された感覚があった。


そんなとき、ある従業員(Yさん)が声をかけてきた。
Yさん  「ネコポンさん、ちょっといい?」
ボクは、突然現実の世界に呼び戻され、慌てた。
ネコポン 「あっ、今ですか?」
どう考えても、今いい?って聞いているのは、明白だったが、その時は、そんな余裕というか状況判断すらできなかったのだ。
Yさんと、会議室へ向かう。人に聞かれたくない話をするときに使われる、会議室。
Yさん  「えーっ、どうしたの?メール見てびっくりしたよ。」
メールとは、先ほど書いた、「異動」を知らせるメールのこと。
ネコポン 「私も、今日、朝突然言われたんですよ…。○○部へ異動って。」
Yさん  「えーっ、なんなんだよ!それ。 そうなの?」
ネコポン 「Yさん、知らなかったんですか? Yさんは、○○室長と仲良いから、知っているのかと思っていました。」
Yさん  「いやいや、知らない。室長は、あまりそういう内部の話し、僕にしないから。それにしても…」
Yさんも、会社のやり方に疑問をもったようだ。ボクは、簡単にこれまでの経緯や会社から辞めろと退職を強要されていることを打ち明けた。
Yさんは、親身に聞いてくれた。



その日以降、ボクは耐えた。
『忍辱』。
今は、議論・反論するべき時ではないと。今までの会社のでっち上げ等に鑑みれば、ボクが何か発言した段階で、会社は、ボクが不平・不満を言っている。職務命令違反、などとの新たなでっち上げをされかねないのは明らかだった。
黙々と、自分を押し殺し、作業をこなした。
それでも、次から次へと、ハラスメントは続いた。
周囲に聞こえるように、わざと人前で大きな声で言う。
「ネコポンさん、ちょっといい? はい、これはハイター。雑巾、汚れてるでしょ? 洗ってきて。」
「コピー用紙、ないんだけど。ちゃんと補充して!」
「会議室の机、拭いた? 手の跡が残ってる。」
「ネコポンさん、帰る前に、コーヒーポット、洗ってから帰って!」
「紙コップ、減ってるじゃん。あなたの責任でしょ?」
「ポストに郵便物入ってるじゃん、ちゃんと持ってきてよ。」
「電話鳴ったら、3回以内にとって。」

……
もういい?
まだまだあるけど、もういい?


こんな感じだよ。配置転換後のボクの毎日は。
会社側の辞めさせる為の必死感は、伝わってきた。あからさまな嫌がらせ。ハラスメント。
でも…
『忍辱』。 




最後に、判例を載せておくね。
 

事件名 : 損害賠償等請求事件
いわゆる事件名 : バンク・オブ・アメリカイリノイ事件
事案概要 : 受付業務相当に降格したことは人格権を侵害しており不法行為が成立するとした事例。
参照法条 : 労働基準法2章、民法709条、民法710条
体系項目 : 労働契約(民事) / 人事権 / 降格
裁判所名 : 東京地裁
事件番号 : 昭和63年 (ワ) 12116 
裁判結果 : 認容,一部棄却
出典 : 労経速報1581号5頁/労働判例685号17頁
書簡の受発送、書類の各課への配送等の単純労務と来客の取次を担当し、業務受付とはいえ、原告の旧知の外部者の来訪も少なくない職場であって、原告にふさわしい職務であるとは到底いえず、原告が著しく名誉・自尊心を傷つけられたであろうことは推測に難くない。
 原告は、同年五月から、備品管理・経費支払事務を担当したが、備品管理等の業務もやはり単純労務作業であり、原告の業務経験・知識にふさわしい職務とは到底いえない。
 原告に対する総務課(受付)配転は、これを推進したB人事部長自身、疑念を抱いたものであって、その相当性について疑問があり、オペレーションマネージャーのCは、受付業務に就いていた原告に対し、「エンジョイしているか。」と話しかけるなどしており、かつて昭和五七年三月、Dを「メッセンジャークラーク」に発令したときと同様、原告ら元管理職をことさらにその経験・知識にふさわしくない職務に就かせ、働きがいを失わせるとともに、行内外の人々の衆目にさらし、違和感を抱かせ、やがては職場にいたたまれなくさせ、自ら退職の決意をさせる意図の下にとられた措置ではないかと推知されるところである。そして、このような措置は、いかに実力主義を重んじる外資系企業にあり、また経営環境が厳しいからといって是認されるものではない
 そうすると、原告に対する右総務課(受付)配転は、原告の人格権(名誉)を侵害し、職場内・外で孤立させ、勤労意欲を失わせ、やがて退職に追いやる意図をもってなされたものであり、被告に許された裁量権の範囲を逸脱した違法なものであって不法行為を構成するというべきである。 そして、原告が総務課(受付)配転を受ける前後の経過に照らし、右配転によって原告が受けた屈辱感・精神的苦痛は、甚大なものがあると認められ、原告の右精神的苦痛は、本件に顕れた諸般の事情を考慮すると、慰謝料としては金一〇〇万円をもって相当と認める。

  つづく…