不当解雇 その16 【無理筋】

裁判所に持ち込まれる事件(刑事・民事双方)には、それぞれ「筋」があって、判決が出される前に、大方、すでに結論(勝敗)は決まっている。
「無理筋」と言う言葉がある。
元々の語源は、将棋や碁の指し手からきている。大辞泉によると、「将棋や碁で、理屈に合わない無理な手順・指し手。」とのことだ。


今回のボクの事案、会社側にとっては、明らかに無理筋。
それにもかかわらず、会社側は、実行した。
なぜか?
そもそも、この会社、「でっち上げ」「濡れ衣着せ」「口裏合わせ」といった裏工作に非常に長けており、かつ、そのために相当の時間と費用をかけることを厭わない。
おそらく、過去に1度、このようなやり方で成功し、味をしめ、それ以降続けているのだろう。
実際、ある取締役、部長などは、1日に何度も、このような裏工作の為に、会議室に閉じこもり、彼らの仕事って、いったい何?って思わざるを得ないほど(だから、昨年度も赤字だったワケか)。



つまり、会社の日常的なやり方は、こういうことだ。
1 まず、結論(解雇、降格、減給など)がある。
 ↓
2 その結論は通常、無理筋なものなので、そこで(外形上)筋のとおった流れにするためのシナリオ作りをする。
 ↓
3 その作り上げたシナリオに沿うような「でっち上げ」「濡れ衣着せ」「口裏合わせ」を行う。
 ↓
4 実行


といった、流れだ。


会社は、日常的にこのようなことを行っており、完全に正義感・モラル・社会常識等の感覚が麻痺してしまっているのが実情だ。
これは、非常に恐ろしいこと。


感覚が麻痺しているとはいえ、会社側も、無理筋かもしれない、裁判になったら負けるかもしれない、との認識はあったようだ。
代表取締役は、ボクの会社の仲間に対して、
「ネコポンがおとなしく解雇を受け入れないなら、業界他社にネコポンの評価を話すしかないよ。ネガティブ・キャンペーンだよ」
と、ボクに関する悪評を社外に広めるとの、脅迫まがいの話しをしている。
しかも、その仲間は、勤務時間中、代表取締役直々に会議室まで呼び出されて、このような話しをされたそうだ。


「無理筋」「でっち上げ」「濡れ衣着せ」「口裏合わせ」、そして、「脅迫」。
もちろん、様々な「パワーハラスメント」も。
別の言葉を使うなら、会社が行っていることって、明らかに損害賠償の対象となる『不法行為』だよ。


さて、話しは変わるが、先日、友人の友人の相談を受けた。
通勤電車内で、男から暴力を受け、怪我をさせられたというもの。
もちろん、事件後、警察に届出て、男は傷害罪で検察庁書類送検されたらしい。
ところが、友人の友人がその男に、謝罪・治療費等の請求をしたところ、男は、「知らない。払わない。」と言っているとのこと。
どうしたら良いか?という相談。
不当解雇と関係ないので、この日記内で書くべきか、どうしようか迷っているが、機会があれば、この件についても少し書こうかと思う。




最近は、1ヶ月10冊以上のペースで本を読んでいる。
直近では、「リーマン・ショック・コンフィデンシャル」購入した。まだ最初の数十ページほどしか読んでいないが、これはおもしろい!
読み終わったら、原著「Too Big to Fail」を買おうと思う。