不当解雇 その13 【解雇通知書の作成】

○○室長は、机拭き、コーヒーのカス捨て等をやらされているボクに言う。
「異動先の部はどう?することないだろ? あなたにそんな仕事をしてもらっても、会社にとって(支払う給与が)無駄だよな。」
愚問。
それ以前に、退職へ追いやる配置転換に、室長も関わってたんでしょ? というか、首謀者じゃないの?
「会社が決めたことですから。」
ボクはそう、答えるに留めた。
支払う給与が無駄になるから、とっとと辞めろと言いたかったのは、分かってた。
分かってたから、そう答えた。
ボクの答えを聞いて、室長は動き始めたのだろう。
ボクを解雇するための動きを。


このように、当初の部長(若干違和感のある呼称だが、ボクが応募し採用された部の部長のこと。)と○○室長の、ある目的(すなわちボクを不当解雇するという目的)に向けた影の行動は、その後も続いた。


■ 平成22年3月某日【解雇通知の作成(ネット上の無料テンプレート)】
ボクの部署が変えられて、数ヵ月後のことである。
当初の部長が、
「解雇通知書」
をプリントアウトしていることを、知らされる。
知識・能力のない当初の部長らしく、ネット上の『無料テンプレート』をそのまま利用しただけの、幼稚な解雇通知書だ。
言っておくが、当初の部長は、人事部長ではない。
人事でない、ヤツが、なぜ、解雇通知書を?
そして、『誰』に対する解雇通知書だ?
この時は、ボクは、退職の為の閑職へ追いやられていたため、当初の部長とは、違う部署だ。
しかし、当初の部長は、ボクに私怨を抱いていた。ボクの経歴・知識・能力・周囲からの信頼を、当初の部長は、妬んでいた。
そして、自らの「部長」という肩書きを奪われることに極めて強い危機感を抱いていた。
さらに、ボクはその部長の給与は知らないのだが、その部長がボクの給与に対して、嫉妬感を持っている旨の発言を聞いたことがある。
はっきり言おう。
繰り返すが、当初の部長は、ボクに私怨を抱いていた。


人事でもない一人の従業員、しかも、ボクの上司でもない人間が、ボクに対する『解雇通知書』を作成するか? 
普通、しない。
職務分掌・権限上、『解雇通知書』を作成できるか?
普通、できない。
社内規程の職務分掌においても、当初の部長には、従業員を解雇する権限など、一切与えられていない。


つまり、当初の部長がプリントアウトした「解雇通知書」が、ボク宛であることは、通常あり得ない


通常あり得ないのだから、ボクは特に杞憂する必要すらない…。 通常であれば。
しかし、この会社は、大手商社の子会社でありながら、これまで日記に書いてきたように、明らかに普通ではない。
また、個人的見解であるが、その当初の部長という人間の異常性について言及すると、ボクの人生において、経験したことのないものであり、極めて陰湿かつ常軌を逸した部分を持っており、近づくと寒気・背筋がゾクゾクする程である。人間が有している本能が、近づくことに対して警告を与え、危険を知らせている。当初の部長が、そのような、歪んだ人格を有する人物であるということは、特筆に値する。
これらのことを、総合的に勘案すれば…。


概ね、想像がつくであろう。
当初の部長が、ネット上の『無料テンプレート』を利用して作成した「解雇通知書」が誰宛であるのか。




その人事部でもない当初の部長が「解雇通知書」プリントアウトした数日後、朝、9時頃、ボクは会議室へ呼ばれる。
その時の事は、不当解雇 その1 【不当解雇通知(即日解雇)】に書いたとおり。


以下、その日記を引用
(会話部分は、ICレコーダーからの書き起こしを利用)

■平成22年3月某日

朝、いつもの通り出社したところ、

「ネコポンさん、ちょっといい?」

と、当時の所属部長に、何も言われないまま、会議室へ連れて行かれる。

会議室に入ると、そこには、すでに○○室長(特定を避けるため部署名を○○としてます。以下「室長」)と、副社長が、着席し、スタンバっていた。

室長   「あなたを解雇すると、いうことで、会社として決定しました。」

ネコポン 「…???」

(はっ?何、これ? 解雇?)

ネコポン 「それは、取締役会で(決定した)、ということですか?」

室長   「ま、会社ですね。まあ、取締役…、まあ、取締役にもちろん話ししてますよ。」

ネコポン 「では、取締役会議事録に、解雇の議事が残っているということですか?」

室長   「議事録には、ないですけどね。」




しばし、沈黙が流れる…




室長   「ま、ただね、あなたも、これからの人生まだまだあると思うんでね。 ま、会社としてもあなたが、ま、今この場で判断してくれるのであれば、自己都合ということも、考えましょうと、いうことですわ。」




このパターンか…

解雇をちらつかせて、自己都合退職へ追いやる、ってやつだ。

しかも、『この場で判断』と、十分な検討の余地を与えずに、判断を迫っていることから、これは、退職の強要に該当するかな。




ネコポン 「ちょっと、確認させていただきたいんですが、解雇というお話しなんですが、なぜ解雇なんですか?理由を教えてもらえますか?」

室長   「会社として、あなたの経歴・職歴を調査させていただきました。その結果、入社に際し、履歴を偽り、ま、虚偽の申告をしたと、いうことに該当されてですね。」




なになに?

ボクは、履歴書に嘘を書いていないし、虚偽の申告もしてないぞ!

そもそも、会社は、勝手にボクの過去を調査したって!?

個人情報の不正利用じゃないの?






ネコポン 「経歴を偽ったというお話しなんですが、どこの部分が事実と違うのか、具体的に教えていただけますか?」

室長   「ちょっと、これ以上、答えません。」

ネコポン 「いや。えっとー…、もちろん、私の方に、訊く権利があると思います。 というのは、なぜかというと、会社は「解雇」を言い渡すという、重要な処分を行おうとしているわけですから、当然ではないでしょうか?」

副社長  「われわれは、調査会社の結果に基づき、確信を得ておりますので。」

ネコポン 「具体的な解雇理由を説明しない、かつ、弁明の機会はない、と。ただ、会社としての結論として、解雇通知ですか。 残念ながら、申し訳ないですけれども、それは、受け入れることは、私としては当然のごとくできません。これは、はっきりと申し上げさせていただきます。(受け入れることできない)理由としては、納得できない、(解雇の具体的)理由がわからないからです。」




会社からの不意打ち即日不当解雇通知だったが、我ながら、はっきりと答えたかなと。




室長   「ま、通知っつうのはね、ま、一方的に、ま、そのー、ま、会社として、一方的に通知させていただいてますんで、受け入れるかどうかというのは、弁明なし。」

ネコポン 「これ、書面で、通知書ってのは出るんですか?」

副社長  「うん、それで、あのー、解雇としてのかたちになるよりは、その前に、自主的な判断でお辞めいただく、ということだとすればですね、それは、あー、そのご意思は尊重しようと。そのご判断をこの場で、ネコポンさんにご判断をいただこうと思っています。したがって、まあ我々からすると、ま、これ、どういう…、どちらにせよ、私どもからすると、最終的には、この場でその(自ら辞める)ご意思がなければ、あのー、解雇というご通知を差し上げるしかないので、あのー、そこの部分において、話し合いの余地というのは、えー、残念ながらないと思ってるわけですけど、その、もう1つ手前のところで、それであればということで、えー、えー、退職の道を選ばれるのであれば、その部分においてはあーお話ができると、そういうふうには…」




いやいやいや、さっきも、退職の意思もないし、そもそも、解雇云々言われるようなこともないって、明言したのに。それを、『この場で』自主退職しろって…。やり過ぎだろ?これ。退職の強要だよ。




室長   「(退職届を自主的に)出さないと、ま、解雇通知という一方的なね、変な話ですけども、させていただくしかないです。」

副社長  「この場で、お決めいただけるんであれば、という、この場であの、ご判断いただければと思いますけれども、ま、今冒頭申し上げたようなこと(解雇通知の交付)するしかないので、ちょっとこの場で考えていただいて、答えを出していただいてという。」




おいおい、また、『この場』で自主退職しろと、考える余地を与えず、退職の強要かよ…。




ネコポン 「繰り返しになるんですが…、解雇理由の経歴詐称に関しては…、思い当たる節はないですし、意図的に虚偽の申告、偽りをした覚えというのは、ないので、それを理由に退職という意思はありません。」

副社長  「退職というのは、理由いかんではないので、経歴詐称ではなくても、自主的にお辞めいただくことは…」

ネコポン 「(あまりの、しつこさと理不尽さに、ややキレ気味で)現時点で、理由を問わず自ら退職するという意思は、はっきり申し上げますと、ございません!」

室長   「じゃあ、その、解雇通知書、収めていただくということで?」

ネコポン 「そうですね、あの、通知書というより、「書面」としては、いただきます。ただし、解雇に関しては、この解雇通知書による解雇に関しては、受け入れられません。通知という一方的なものであるとしても、私の異議を留めさせていただくと、解雇に関しては受け入れられません。で、(解雇通知書に記載されている)退職手続きに関しても、そのようなことから、(退職)手続きに関しては、応じられないのかなと思います。それから、(解雇通知書に記載されている)解雇予告手当てに関しても、これは受け取ることは出来ませんので、振り込んでいただかなくて結構です。仮に振り込んでいただく場合は、お返しいたします。」

室長   「それと、当然ね、今、私らが通知した以上はですね、このままお帰りいただいてですね、ま、当然会社に来ることも不要なので、以後。」




不当な解雇通知をという書面をボクに渡したので、このまま、帰れ!明日以降、会社に来るな!って。




ネコポン 「解雇通知書を発布、会社として正式に出されるということで、法律上、通知から退職(日)までの間に、従業者としては『解雇理由証明書』を請求できることになっているんですが、具体的な(解雇)理由を記載したものなんですが、こちらの方いただきたいんですけれども。今日付で(退職)ってことになると、今日中に、発行してもらわないとならないかたちになるので。」

室長   「ちょっと私、ちょっとそういう法律的なことわかんないんで…。その、入社に際し履歴云々というんじゃ、だめなの?」



そういうことなんです。ボクは、「法律的なことわかんない」人たち=会社によって、不当解雇通知されてしまったのです。

翌日、会社宛に、解雇理由証明書の交付を求める内容証明郵便を送ったんだけど、会社側は、これを完全に無視!

ボクとしては、解雇は無効なので、未だに会社に籍があるという認識(主張)で、争っていく予定です。

会社とのやりとりに関しては、一部ICレコーダーで録音していたので、審判や訴訟で活用していきます。

上記やりとりも、ICレコーダーの録音を書き起こしたものを、利用しています。

  つづく。