不当解雇 その18 【労働契約の基礎の基礎 2 & Wuthering Heights】

■ Wuthering Heights
イギリスの作家、エミリー・ブロンテの書いた小説「Wuthering Heights」。
邦題は、「嵐が丘」。



今から、約25年前に、この本を読み、ボクは、大きな感銘を受けた。
好きな本は?との質問に、必ず、エミリー・ブロンテの「嵐が丘」を挙げていたものだ。
(ちょっと横に逸れるが、光文社の<古典新訳文庫>。「カラマーゾフの兄弟」もそうだが、この「嵐が丘」も<古典新訳文庫>で新しい訳が出版されているのを昨日知った。)


ケイト・ブッシュKate Bush)も、この「嵐が丘」(Wuthering Heights)をテーマ(正確には、小説ではなくドラマの方らしい)にした同名の曲で、デビューしている。

これは、名曲だ。



さて、そのエミリー・ブロンテ(Emiiy Bronte)の創った詩の1つに、「Riches I hold in light esteem」というものがある。

Emiiy Bronte 「Riches I hold in light esteem」

Riches I hold in light esteem,
And Love I laugh to scorn
And lust of Fame was but a dream
That vanished with the morn -

And if I pray,the only prayer
That moves my lips for me
Is -‘Leave the heart that now I bear,
And give me liberty.’

Yes,as my swift days near their goal,
Tis all that I implore -

Through life and death,a chainless soul,
With courage to endure!




もう、ピンと来た人も、多く居るだろう。
もし、まだピンと来ないようであれば、この動画の音楽を聴けばわかるのではないか?



前回、日記で言及した、NHKドラマ「ハゲタカ」の主題歌にもなっている。
NHKのドラマ、クオリティーが高いことを、認めざるを得ない。
余談だが、最近のNHKドラマでは、
・八日目の蝉
チェイス国税査察官
龍馬伝
・その他
など、けっこう、見入っている^^





■ 労働契約の基礎の基礎 2
前回の続き。
退職勧奨の対応策は、明確に断る。
それだけ。至ってシンプル、かつ、簡単。


さらに言うと、話し合い自体を断る。
これだけで良い。


ここで、「話し合いを断ることってできるの?」という疑問があるかもしれない。
この点、よくあるのが、“業務命令”として退職の話し合いを強要するパターンだ。
これも、答えはシンプル。
退職の話し合いを“業務命令”とすることは、不可能。
そもそも、『労働契約』が労務を提供し対価の賃金を受け取る契約だという観点で考えれば、そんな業務命令は明らかに背理だ。
したがって、強要は不可。
それでも強要するようであれば、刑法の強要罪という犯罪に該当する恐れもあろう。
また、不法行為として、損害賠償請求の対象ともなる。


ボクのケースでは、
1 退職勧奨ではなく、退職強要
2 明確に拒否
3 配置転換
4 でっち上げの不当解雇
となっていて、不当解雇ではあるものの、その大部分は、会社の不法行為によって構成されている事案。
いうまでもなく、ボクは、一切不法行為などしていない。


ボクが、「嵐が丘」(Wuthering Heights)に大きな感銘を受けた理由の1つは、ヒースクリフの異常性だ。
あまりの異常性に、感銘すら覚えてしまった。
この会社、そしてこの会社の複数の人物たち…、ヒースクリフに匹敵する異常性を備えている…
おそろしいことに…